今だから知っておきたい!台風や集中豪雨から身を守るポイント
台風や集中豪雨が猛威を振るう季節が、今年もやってきました。
近年は線状降水帯やゲリラ豪雨、大型台風が増え、住宅への被害も深刻化しています。
「うちは大丈夫」と思っていても、突然の浸水や停電に見舞われることも。
だからこそ今のうちにできる備えが大切です。
今回のコラムでは、水害から身を守るためのポイントや、日常からできる対策をわかりやすく紹介します。
■豪雨や洪水はあなたの街でも起こりうる
国土交通省の統計によると、過去10年間で全国の98%の市町村で水害・土砂災害が発生しており
日本のどこでも被害が発生する可能性があります。
大雨等によって排水しきれなくなった雨水が排水溝などから溢れ出し、建物や道路などが冠水する「内水氾濫」は
浸水原因の約6割を占め、河川から離れた場所でも発生することがあります。
うちは川から離れているし…今まで浸かったこともないし…という油断は禁物です💦
■被害を最小限にするための事前対策
まずはしっかり家の中と外を点検しておくことが重要です。
●屋根・軒先
☑瓦や屋根材のめくれ、割れがないか
☑錆や飛来物による傷がないか
☑天井や屋根裏に雨が染みていないか
●雨樋
☑歪みや固定器具の外れがないか
☑雨の日にちゃんと流れているか(枯葉、ゴミ、土などによる詰まりがないか)
●壁
☑内側の壁に雨が染みていないか
☑外壁にひび割れや欠損がないか
●窓、ドア
☑がたつきなく開閉がスムーズにできるか
(いざというときの逃げ道にもなります)
●排水溝、側溝
☑枯葉やゴミ、土による詰まりがないか
危険でない箇所のチェックや簡単な清掃であれば、自分たちで行うことが可能ですが
屋根の上など危険を伴う場合は、工務店や専門業者に依頼が必要です。
また、異常がある場合は早目に修繕を行いましょう。
気にはなっていたけれど、早いうちにしていればよかった、ということにもなりかねません💦
■河川の氾濫リスクがあるか「ハザードマップ」で確認
ハザードマップは自治体ごとに各家庭に配布されていたり、web上でも閲覧が可能です。
危険エリアはもちろんのこと、万が一水害が発生した場合の避難場所や、避難ルートの確認もできます。
▶国土交通省が運営するハザードマップポータルサイト
このマップは、水害だけでなく、土砂災害、高潮、津波など
複数の災害リスク情報を重ねて見ることができるようになっています。
いざという時はどこを通ってどこへ避難するか、家族で話し合っておくと安心です。
■「キキクル」の活用
「キキクル」とは、大雨や洪水による災害の危険が、どこで、どのレベルで迫っているかを、地図上で視覚的に知ることができる情報です。
気象庁のホームページで公開されており、誰でも無料で見ることができます。

気象庁HPより 色で危険度がすぐに分かるようになっています。
キキクルを1分で解説動画▶身にせまる災害を一目で確認「キキクル(危険度分布)」
あらかじめ住んでいる街を設定しておき、すぐに見れるようページをブックマークしておくと便利です。
スマホでも簡単に見ることができます。
またキキクルは、ヤフーなど民間事業者と連携したプッシュ型通知サービスも提供しています。
通知を受け取ることで、危険度が高まっていることをいち早く知ることができ、適切なタイミングで避難することができます。
離れた場所にいる家族などに避難を呼びかけることも可能です。
何も起きていない平時からプッシュ型通知サービスを登録しておき、いざというときの避難や防災行動の判断に活用しましょう。
■まとめ
今回のコラムでは、水害から身を守るためのポイントや、日常からできる対策について紹介しました。
災害は水害だけではありません。地震などさまざまな災害に、日頃からしっかり備えておくことが大切です。
先日発生した地震による津波注意報は、未だ継続中のところもあります。
いつ起こるか分からない災害、いざというとき慌てることがないようにしておきたいと思います。